秋のおいしいものパーティー、オリジナル新作とiPad proの話
秋の絵が描きたくて、「秋の美味しいものパーティー」というイラストを描きました。いろんな動物が集まって大きな切り株のテーブルで羊さんが運んでくるあつあつのシチューを待っているイラストです。
普段ですと指定がない場合、背景は新緑など緑の季節にすることが多いのですが、オリジナル作品で紅葉の背景のイラストを描いていない気がしたので、今回はまずそういう背景にしようというところから考え、後からメインの動物たちがいる部分が思い浮かびました。そして子ども向けのお仕事のサンプルになるような作品にしようと思い動物がたくさんいて、かわいくて楽しい感じにしました。
ここからは上の作品の制作に使っている、道具などの話になります。
私がiPadを購入するとき迷ったのが、iPadProにするか、iPadにするかです。なので私の場合を書いておいて、どなたかの参考になればと思います。Twitterでも少し話しましたが、こちらはもう少し詳しく。。。。
※印刷物になるお仕事が多いので、それを想定して書いています。
またProcreate以外のアプリの場合は参考にならないかと思います。
【使用した道具やアプリケーション】
- iPad(第6世代)
- Apple Pencil(第1世代)
- Procreate(iPad用のアプリ)←RGBで作業
- PhotoshopCC(iMacで使用)←リサイズや書き出し、仕事の時はCMYKに変換
- iMac(Photoshopを使う時に)
【解像度・サイズ・レイヤー数について】
ここが一番気になっていました。印刷物になるお仕事が多いので、解像度は350dpiを設定することがほとんどです。使うレイヤー数は人によって違いますが、7cm四方のカットくらいでしたら100枚以上使えるので私は問題なしです。こちらの画像はA5サイズで上限30枚までですが、これですと足りなくて、作業中にかなり結合して制作しました。A4サイズですと上限12枚でした。レイヤーを全然使わずに紙に描くように1枚のレイヤーで描く人には全く問題ないです。このページの下にキャンバス情報の画像を貼っておきます。
【RGB・CMYK】
2019年10月現在はProcreateはRGBのみなので、完成後にPhotoshopでCMYKに変換して納品しています。1色や2色のお仕事の場合は、ラフまではProcreateでやって、あとはPhotoshopで描きます。RGBをCMYKで保存できるソフトも以前使いましたが、使いたくないチャンネルにも色が入ってしまって面倒なので、結局Photoshopで作業するようになりました。
【iPad表面のガラスの違いによる視差】
精密なタッチの人は気になるかもしれません。私の場合はラフに表現したいタッチなので多少のずれは気にならないです。
IllustratorのiPad版が出るらしいですが、そうなると気になる可能性が高いです。アンカーポイントを調整して描くタイプなので、パスがうまく閉じれなかったり、ハンドルなどがスムーズに動かせないとストレスを感じると思います。macでIllustratorを使っててうまく掴めないとイライラしています。でもこれもブラシを使って描く人なら気にならないかもしれません。
【ペーパーライクフィルムを貼るかどうか】
今はiPadは貼って使っています。初めの数ヶ月は貼っていませんでした。
気になる人はメーカーによる違いでも気になるようです。私は初めは気になっても使ううちになれるだろうという感じで慣れて行くタイプです。液タブ、板タブも使っていますがこちらは何も貼っていません。
【大きさ選び】
今は9.7インチの画面です。カットイラストなら問題ないですが、ハガキサイズ以上のものになると狭く感じます。実際の印刷サイズと近いサイズで確認したいからです。でもこれ以上大きのは持ち歩きたくないです。持ち歩かないなら大きサイズの方が良いと思います。
【ストレージ選び】
今は128GBを使っていて足りています。(電子書籍や動画など容量を食うものは保存していません)Appleのサイトを見ると仕様のところにRAM(メモリ)について書かれていないですが、検索すると情報が出てくるので、次はRAMの容量も考慮して購入すると思います。公式で書かれていないのでiPadには入ってないのかと思っていたら入ってたんですね〜。
【Wi-Fiのみかセルラーか】
Wi-Fiのみのを使っています。iMac・iPhone・iPad・DropBoxという制作環境なので、データのやり取りはAirDropを使うととても簡単ですし早いです。たまに外に持ち出してもiPhoneにAriDropで送ればその先に送れます。
というわけで、私の場合は自分がどのくらい使うのか不安だったので、まず安い方の機種を買いました。お仕事で大きなサイズを制作する時に、iPadProにしておけば良かったかな〜と思う機会が何度かありましたが、先立つものがなかったので冒険はできなかった。。。今度は確実にいっぱい使うことがわかっているので、ちゃんと投資しようと思います。